一般社団法人マンガアーカイブ機構は8月21日、日本の商業マンガに関する原画(紙)や関連資料、また雑誌・単行本等の公刊物を後世へ保存・継承するため、急速に飽和しつつある全国のマンガ関連施設における収蔵スペースの拡大を早急に実現すべく、事業の実施主体となる「一般社団法人マンガアーカイブ機構」を2023年5月1日に設立したと発表。
この設立には、日本における主要なマンガ出版社で組織する「コミック出版社の会※」の協力を得ている。
※15社が加盟(2023年8月21日現在/順不同/敬称略):秋田書店/KADOKAWA/講談社/集英社/小学館/少年画報社/新潮社/白泉社/双葉社/リイド社/芳文社/日本文芸社/竹書房/宙出版/スクウェア・エニックス
文化庁が実施する「メディア芸術連携基盤等整備事業」における取り組みとして、産学官が連携する形で進め、法人の体制や当面のスケジュール等について協議してきた。特にマンガ原画の収蔵にあたっては、その範囲や収蔵基準について、文化庁事業の一環である「マンガ原画アーカイブセンター(MGAC)」よりも狭義的な範囲で基準を設けている。
また、具体的な収蔵原画の選定においては、今後「アーカイブ有識者会議」を諮問機関として設置する予定だ。