環境配慮型「ラベル伝票」の提供開始　大日本印刷、CO2の削減目指す

大日本印刷株式会社(以下、DNP)は8月2日、宅配・通信販売・物流の事業者等に提供してきた「ラベル伝票」について、CO2排出量を削減する環境配慮型の「ラベル伝票」の提供を開始すると発表した。

近年、デジタルネットワークの進展とスマートフォン等の情報端末の普及に加え、コロナ禍での外出制限などもあり、オンラインショッピングの利用が広がってきた。配送量が増えるにつれ、荷物に貼付する送り状の「ラベル伝票」も増加している。従来は剥離紙の製造工程で有機溶剤が使われており、剥離紙の製造時に揮発した有機溶剤を回収して燃焼処理する工程でCO2が排出されていた。

今回、CO2排出量の削減に向け、有機溶剤を使わない剥離紙に切り替えることで「ラベル伝票」を開発した。

また、令和3年度の宅配便取扱個数は49億5,323万個で、前年度と比較して約2.4%増加しており^※、荷物に貼付する送り状の「ラベル伝票」の数量も増加。

DNPは、この「ラベル伝票」について、環境配慮型製品への切り替えを進めることで、2025年時点で年間700トン以上のCO2排出量の削減を見込んでいる。

※出典：国土交通省「令和3年度 宅配便取扱実績について」