■interpack2023とは
interpack2023は、2023年5月4日~10日までドイツのデュッセンドルフで開催された世界最大の包装技術展だ。
7日間の来場者は156ヵ国から143,000名を記録し、ドイツに限らずヨーロッパの国々をはじめ、インド、日本、アメリカからの来場があった。
interpackとは、食べ物、飲料、衣料品、化粧品、食べ物以外の消費材、工業製品などのパッケージ製品や材料の生産、パッケージングと流通を経て、品質保証や消費者保護に至るまでプロセス全体を展示した総合展示会として知られている。6年ぶりの開催となった今回、61カ国2,807社の出展し活気をみせた。
■人の手間を自動化するスタッカーシステム
ホリゾンは、製本システムの技術を応用し開発した、食品などを入れる軟包装をまとめる「製袋スタッカー SPS-300L」を出展。この製品は、製袋された軟包装の袋を次の工程へ送る際、人の手でまとめることが多い作業を機械とロボットを使い自動化できるスタッカーシステムだ。
ホリゾンの展示会への出展は今回が2度目となる。初出展の2014年からの印象では、各ブースの随所でロボットによる自動化が進み、印刷製本業界とは異なる技術の進化があった。
今回提案した「製袋スタッカー SPS-300L」 と同等のシステムは、他ブースでも少なく、製袋後の自動化提案は来場者の目を引く盛況。自動化・省人化のニーズは、印刷製本業界だけではなく包装業界でも最重要課題であり、デリバリーに自動化を求める各国の状況や現場の声を聞くなど、メーカー間の情報交換の機会となった。
この度の展示会をきっかけに、製本業界で培った技術を多方面に活用できるチャンスがあると手応えを感じ、展示会での市場調査や各地域への調査を踏まえながら今後の展開を進めていく。
なお、今回紹介したホリゾンは、滋賀県に本社を置き、「紙折り」「丁合(ページ揃え)」「糊綴じ」「針金綴じ」「断裁」の5カテゴリーを産業機器で持つ、世界で唯一のポストプレス機器メーカーである。
世界トップクラスのシェアを誇るホリゾンは、マーケティングからR&D、製造、販売、アフターサービスまでをグループで手掛け、自社の一貫体制の強みを生かしながら時代に応じた変化を遂げてきた。世界120ヵ国を超える国で展開しており、近年では印刷製本業界の枠を超えた分野にもチャレンジしている。