「Japan Color認証セミナー2022」3月開催【日本印刷産業機械工業会】

一般社団法人日本印刷産業機械工業会は1月17日、本年3月上旬に「Japan Color認証セミナー2022オンライン」を 『基礎から学ぶカラーマネジメント~もう一度確認しておきたい色基準設定方法の徹底解説~』のテーマで、昨年に引き続きオンライン配信で開催すると発表。事前申し込みで視聴できるこのセミナーの申し込みを1月17日より2月18日まで受け付ける。

日本のオフセット印刷の標準色であるJapan Colorをもとに認証するJapan Color認証制度は、13年目になる。認証取得された企業からは、標準化による印刷品質の安定や生産性向上、従業員のスキルアップ、コストダウンにもつながったなどの声があった。

Japan Color認証制度の認知・普及を目的に今年もセミナーを開催する。昨年に引き続き新型コロナウイルス対策や、より多くの人が参加できるようにオンライン配信のセミナーとした。

「基礎から学ぶカラーマネジメント~もう一度確認しておきたい色基準設定方法の徹底解説~」のテーマで、目視による色管理から数値による色管理に移行を検討する企業、色管理に必要な色基準設定について分からない人、Japan Color認証制度に興味はあるが審査内容やメリットが分からないという企業を対象に、カラーマネジメントの基礎知識(印刷の標準化・色基準の設定手順)およびJapan Color認証制度の概要とメリット、認証取得企業の紹介などを事例を交えながら分かりやすく解説する。

<セミナーの主な内容>
第1部:もう一度確認しておきたい色基準設定方法について
1. 印刷の標準化
2. Japan Color認証基準の設定手順
3. 自社色基準の設定手順

第2部:Japan Color認証制度認証取得支援サービス実施企業について
1. Japan Color認証制度の概要
2. Japan Color認証制度のメリット
3. 認証取得支援サービス実施企業の紹介

<開催(視聴)期間> 
2022年3月1日(火)~2022年3月7日(月) 1週間配信
インターネットに接続できる環境であれば、視聴する場所を選びません。
配信期間内であれば、何時でも何処でも何度でもお気軽にセミナーにご参加いただけます。

<参加費用>  
無料(事前申込制)

<申し込み方法>
・Japan Color認証制度ホームページのオンラインセミナー案内から申し込みできる。
 https://japancolor.jp/info/002051.html
・申し込み受付期間:1月17日(月)~2月18日(金)
・申し込みしたメールアドレスに、セミナー開催前日までに、ZoomウェビナーよりオンラインセミナーURLをメールで連絡。

■Japan Color認証制度とは

従来、印刷業界では印刷会社ごとに独自の印刷色の基準を設けており、同じデータでも印刷会社が変われば色が合わないというのが実情だ。

そのような状況の中、オフセット印刷における印刷色の標準的な基準としてJapan Colorが策定され、その普及と実効性のあるものにするため「Japan Color認証制度」が創設された。 Japan Color認証制度は、標準印刷認証・マッチング認証・プルーフ運用認証・プルーフ機器認証・デジタル印刷認証からなる。

標準印刷認証
標準印刷認証は、印刷工場における印刷機械のメンテナンスと数値管理等によって、安定した品質の印刷物を作成できる工程管理能力について認証する。 審査にあたっては、申請工場が印刷物を認証基準に適合させる能力と、5,000枚の連続印刷において安定した品質の印刷物を作成できる能力等を有しているかどうかを判定。

現在の取得状況:2021年12月末現在の認証取得 198工場

マッチング認証
マッチング認証は、標準印刷認証を取得していることを前提に、高度なカラーマネジメント技術を駆使して、印刷物の色を認証基準値の許容幅に入れることができる能力等について認証。このため、難易度は標準印刷認証と比べてかなり高いものとなる。

現在の取得状況:2021年12月末現在の認証取得 46工場

プルーフ運用認証
プルーフ運用認証は、デザイン会社や印刷会社が、個々のプルーフ機器(見本出力機器)のメンテナンスや適正な運用を行うことにより、信頼性の高いプルーフ(見本出力物)を安定的に出力できる能力等を認証。原則として、プルーフ機器認証を取得した機器を使用して運用認証を申請する。

現在の取得状況:2021年12月末現在の認証取得 57件

プルーフ機器認証
プルーフ機器認証は、プルーフ機器が印刷用途に使用できる信頼性の高いプルーフ(見本出力物)を安定的に出力できる機能があるかを認証。審査にあたっては、プルーフ機器・RIP(出力のためのソフトウエア)・プルーフ用紙の3つの組合せで判定する。

現在の取得状況:2021年12月末現在の認証取得 132件

デジタル印刷認証
デジタル印刷認証は、デジタル印刷機のメンテナンスと数値管理等によって高品質の印刷物を安定的に作成できる運用能力を認証するものだ。申請工場が印刷物を認証基準に適合させる能力と、500枚の連続印刷において安定した品質の印刷物を作成できる能力等を有しているかどうかを判定。また印刷前工程のワークフローについても審査対象となる(プリフライトチェック審査)。

現在の取得状況:2021年12月末現在の認証取得 25件

■Japan Color認証制度の取得メリット

・印刷品質の安定:顧客に、品質の安定した印刷物をスピーディーに提供できる。
・企業イメージの向上:ISO準拠の認証を取得することにより、印刷物およびプルーフを作成するうえでの高い能力をアピールできる。
・スキルアップ:標準化を全社的に進めることにより、社員のスキルアップができる。
・コストダウン:標準的な印刷条件を基準に印刷することにより、損紙およびインキ使用量等の削減につながり、生産性向上による経費削減が期待できる。
・取引上の優位性:印刷基準が顧客等との取引や入札条件などになった場合、有利な取引が可能に。

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