書体開発のモリサワ、2022年新書体の提供開始する

株式会社モリサワは10月26日、2022年10月26日よりMorisawa FontsおよびMORISAWA PASSPORT製品を契約中の顧客に「アップグレード2022年10月版」の提供を開始すると発表した。

■アップグレードで追加される書体とは

和文・欧文の新書体77ファミリーと、既存書体の総合書体化やAP版書体の28ファミリーだ。和文書体は『インパクト』『ゆるポップ』『ロマン』『オールド』の4ジャンルにわたり、さまざまなバリエーションのデザインを提供する。

雷鳴で割れたような端々の装飾がパワフルな迫力を与える書体「イカヅチ」や、筆ペンで書いた文字をイメージしたゆる可愛い書体「ぽってり」、ひと目見ただけでレトロかつ華やかな印象を与える「白のアリス」「オズ」、筆や活字の雰囲気を残したクラシカルな印象の「霞青藍」「霞白藤」など、多彩な印象のデザイン書体が一挙に追加される。

「文游明朝体」と共通の漢字デザインをもつ別かなシリーズには「古雅かな」「朝靄かな」「水面かな」の3書体を追加し、さらに繊細な表情の違いが楽しめるようになるほか、活版印刷による紙面上でのインクのにじみを再現した「秀英にじみ四号太かな」や総合書体化された「秀英四号太かな+」、ユニークで個性的な丸ゴシック体「ヒラギノ丸ゴ オールド」なども登場。

さらに欧文書体も『オーガニック&ディスプレイ』『クラシカル&スタンダード』『Roleスーパーファミリー』『Clarimo UDシリーズ』の4ジャンルで49ファミリーを提供。欧文書体の選択肢が広がり、多言語併記が必要な場面でも豊かなデザインを可能にする。

シャープで流麗なストロークがフォーマルな印象を与える「Abelha Pro」、“カリグラフィの要素” を取り入れた字形で華やかなニュアンスが出る「Letras Oldstyle Pro」、200書体を誇る『Roleスーパーファミリー』など、見出し用途に使いやすい書体から汎用性の高い書体まで幅広いバリエーションが揃う。

また、UD新ゴとの併記を目的に開発された『Clarimo UDシリーズ』のコンデンス(長体)展開は、多言語をカバーする「UD新ゴ」シリーズと高い親和性を発揮する。

また新書体に加えて「リュウミン」、「ゴシックMB101」、「すずむし」をはじめとする人気書体のAP版や、「G2サンセリフ」の文字セット拡充、定番書体「こぶりなゴシック」のウエイト追加を行い、既存の書体もさらに使いやすくなった。

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