紙とWebの違い。メリットとデメリットとは?

こんばんは。ペーパーです。
現在は、出版社でWeb媒体の編集をしております。過去には、印刷会社で紙媒体の仕事に携わっておりました。現在は、新型コロナウィルスの影響で売上が落ちている企業も多いことから、予算削減の名目で紙媒体が減少し、代わりにWeb媒体に移行しています。

ただ、Webに移行してきたからこそわかった、紙媒体のメリットとデメリット、また、Web媒体のメリットとデメリットについて、実体験を基に書いていきます。

※経験値等による部分も多くございますので、あくまで一つの考え方として捉えてもらえますと幸いです。

■紙媒体のメリットとデメリットとは

【メリット】
手に取った人が、ある程度は能動的に、読んでもらえることだと考えます。また、Webのように、他サイトと比較されて、数秒で他サイトに飛んでしまうことがないことです。

さらに、紙媒体は、読者が分からない漢字や言い回しがあったとき自分で調べて解決します。加えて、紙媒体は、紙全体がひと目で見えるため長い文でも気になりません。

印刷会社にいたときの実体験ですが、社内報を紙からWebに切り替えた大手の取引先がございました。Webに切り替えて予算の削減はできたのですが、本来の目的である中身を読んでくれていませんでした。

Web用に少し短くした文章とはいえ、わざわざログインしてまで、読む人がいなかったようです。ある程度ボリュームのある内容は、冊子など紙媒体のほうがいいのではないでしょうか。

【デメリット】
一番はコストだと考えます。Webだと記事をUPするだけですが、紙だと印刷用にデータをまとめ、印刷会社に印刷を依頼。当然、外部に仕事を依頼するので外注費が掛かります。最近ですと、原油高の影響から用紙代も値上がり、よりコスト掛かってしまいます。

また、Webと違い、すぐに情報発信ができません。速報性の高いものに向かないと考えます。

■Web媒体のメリットとデメリットとは

【メリット】
速報性です。事件や災害など急ぎで知らせる必要がある情報に向いていますね。わたしの仕事でいうと、企業の記者会見で取材した情報は鮮度が命です。1か月後に情報を流しても、情報そのものに価値がなくなってしまうので、Webなら、その日のうちに掲載が可能です。

また、コストがあまり掛からないことです。印刷だと、毎回用紙代と印刷代が掛かりますが、Webは、記事を書く人件費とサーバー代ぐらいです。

【デメリット】
Webの文章は、そもそも読んでもらえないことが多い。すぐに、他サイトと比較をされ、別サイトに飛んでしまいます。分からない漢字や言い回しがあったらページから離脱する傾向があります。Webではストレスなく読みやすい文章が必要。

また、Webは画面の制限があり、読みたい場所を選べない。上から下にスクロールして読まれるため、理解しやすい順番に書かなければならない。イメージは逆三角形になるよう重要なことから順番に書いていきます。

さらに、最近ではスマートフォンで読む人が多いため、空白行が大切です。空白があるからこそ、どこを読んだらいいかがわかるからです。紙媒体と違い、Webは、個人の閲覧環境に依存します。見やすいかどうかは書き手自身が気を付けなければならず視認性への配慮が必要となります。

■まとめ

いかがでしたでしょうか。
わたしの経験や、先輩、協力会社の方々などにも教えていただいたことで、重要だと感じたことを書いてみました。

紙とWebのどっちがいいとかでなく、用途によっての使い分けが重要だと考えます。紙媒体とWeb媒体の両方を経験してきたからこそ、メリットとデメリットを実体験として感じました。

今は、なんでもWebに切り替える風潮になっていますが、一度、何のために作るのか、紙とWebのどちらの媒体が合っているのかを考えてもらえたらなとおもいます。あくまでも、読んでもらうことが大切かなと。

読んでいただき、誠にありがとうございました。

2 COMMENTS

コメントを残す