印刷業界の現状と今後はどうなるのか? 印刷業界について考察してみました

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こんばんは。ペーパーです。
今回は、印刷業界の現状、業界の今後について記載します。

実際に働いてきた経験や、知り合いの印刷会社の方から聞いたことになります。若干偏った意見になるかもしれませんが、参考程度で考えていただければ幸いです。

■印刷業界の現状 若手不足の理由とは

わたしの経験上、下記の理由が多いと感じています。

1.給料が安い
2.印刷以外の案件受注を評価されない(会社で異なる)
3.意外と残業が多い
4.地味な仕事が多い(営業は見積もりが多い)
5.斜陽産業で未来が暗い
6.根性論が多い(主観)
7.WEBと比較をされ、古くイケテいない印象をもたれる


斜陽産業ということもあり、とにかく業界全体の給料が低いですね。結婚を考える若手は結構やめていった感じでしたね。年々紙媒体も減っており、売上も落ちていますので見切りをつけてしまうのかとおもいます。

■印刷業界が若手におすすめな理由

わたしの経験上、下記の理由だと感じています。

1.ルート営業中心でもあるので、初めて営業する方には敷居が低い
2.斜陽産業だからこそ、営業力が身に付く(売上が伸びにくいため)
3.若手が少ない業界だからこそ、希少価値のある人材になれる
4.紙だけでなく、クリアファイル、ノベルティなど様々な商材を扱える
5.紙媒体は宣伝や広報の基本だと考えます
6.紙とWebを合わせた提案など、幅広い提案が可能



わたしは出版社に勤めていることもあり、印刷の知識はとても役立ちます。例えば、書籍の出版をしているので、どの用紙がいいのか、また、全体のスケジュール感がある程度わかります。また、特殊な加工、印刷会社が所有している機械の種類(菊全/菊半)などによって納期の変動やリスクは、印刷業界の経験者でないとわからないことだらけでした(この知識は社内で重宝されています)

■印刷業界の今後について

個人的には、ちょうど過渡期だと考えています。新型コロナウィルスにより、紙からWebへとより移行してきましたが、Webの良さと紙の良さには、違いがあります。

作成するものによっては、「紙媒体」がいいのか、「Web媒体」がいいのか。発注者側は、その使い分けが大切になってくると感じています。実際に、以前働いていた印刷会社のときに、Webから紙に切り替えた案件もございました。

今後は、より紙とWebの住み分けがハッキリしてくると感じていますので、印刷業界としては、紙媒体とWeb媒体の使い分けの提案をできるようになることが必要だと考えております。

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また、印刷業だけでは縮小するのはほぼ間違いない状況。それは、経済産業省の報告書からも読み取れます。
政府からの情報はとても役に立つので、ぜひ一度ご覧いただけたらとおもいます。

※出典:経済産業省「令和元年度 印刷産業における取引環境実態調査」

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