利益率は意識していますか?印刷の営業に必要なこと

利益

こんばんは。ペーパーです。
突然ですが、お見積り計算のときに利益率は意識していますか?

わたしも経験してよく分かるのですが、印刷は工程が多く、また、仕入れ金額が正確にわかりづらく、営業マンとしてはどこまで安くしたらいいかわかりません。ですが、価格の基準を決めておかないと、つい仕事を取るために無理な金額で受注してくる人もでてきます。

今回、わたしが印刷営業をしていて参考になったお見積りの計算方法(利益率)の考え方について記載いたします。

※あくまで個人の経験によるものです。会社により考え方はことなりますので参考程度にしていただければ幸いです。

■社内価格の原価表をつくる

社内原価の基準表をつくる

利益率を考えるためには、社内の原価表をつくる必要があります。例えば、「○○用紙=kg単価」を表でまとめておきます。原価に対しての何%の利益率に設定するのか決めることで、最低限の利益率を確保することができ、また、価格競争のときも細かい計算ができるようになります。

参考程度にですが、下記の項目などを原価表にまとめておけばいいかと考えます。

●DTP
・プリモジェット(サイズごと)
・カンプ(カラー/モノクロ)
・面付け(1枚)
・メディアに書き込み(CD/DVD/BD等)
・画像処理(時間、又は1点ごと)
・組版(新版)
・組版(訂正)
・CTP校正(1色ごと)
・データチェック(1P)
・検版(1P)

●印刷(菊全/四六半)
・刷版(四六半/菊全/菊半)
・通し枚数(社内)/プロセスカラー1C(例:100~200通=2,000円)
・通し枚数(社外)/プロセスカラー1C(例:100~200通=4,000円)

●製本加工
・化粧断ち(枚数/サイズ)
・折加工(2折/3折等)
・梱包代(クラフト紙等)
・中綴じ、無線綴じ等
・表面加工、抜き加工等
 
●用紙
・上質紙、マット紙、コート紙など

※用紙会社との年間契約等で金額は異なるかとおもいます。

●発送費
・地域
・サイズ

※会社により、契約の金額が異なるかとおもいます

■利益率の考え方

利益率の考え方

会社が設定する利益率は、会社ごとで異なるかとおもいますが、わたしが働いていた印刷会社の基準は約20%でした。もちろん、案件により異なります。
下記は意識したほうがよいと考えております。

利益率計算の例
・売値:1,000円
・原価:500円
・粗利:500円
・利益率:50%

■セグメントごとに営業で管理

セグメント

セグメントで管理することで、どこでどれぐらいの売上があるかわかるようになります。利益率と合わせて考えるとコストについて意識できるので、個人的にはおすすめです。

セグメントの例
・企画制作
・DTP
・オンデマンド印刷
・オフセット印刷
・商品(ノベルティなど)

計算例
10,000(企画制作)+5,000(DTP)+100,000(オフセット印刷)=115,000円

■まとめ

まとめ(利益率)

いかがでしたでしょうか。
印刷の営業は見積もりが多くで大変です。つい忙しいからとザックリ計算してしまいがちですが、この案件でどれぐらい利益が残せているのかを意識することはどの仕事でも生かすことができます。もちろん、取引先の関係等で利益率は変わってくるかとおもいますので、上司と相談し調整していただければとおもいます。

本日は以上です。ありがとうございました。

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