古本を再生した 「本だったノート」独占先行発売開始【蔦屋書店】

広島県西区にある蔦屋書店は8月12日、株式会社バリューブックス(以下、バリューブックス)が製作した「本だったノート」を一般発売に先駆けて2022年8月14日から、どこよりも早く先行発売すると発表した。
販売ページ:https://store.tsite.jp/hiroshima/event/business/28094-1805360730.html

■約1万冊

この数字は、バリューブックスが1日に古紙回収に回している出している本の数だ。オンラインでの古本買取販売がメイン事業であるバリューブックスには、毎日約2万冊の本が届く。実はそのうちの半分を買い取ることができていない。

バリューブックスから出た本、古紙回収の日に出した本も、最終的には製紙工場に運ばれ、新しい紙へと生まれ変わる。古紙回収に回すことが悪いことではないが、もっと別の形で価値を生むことができないか。そんな考えから「本だったノート」がうまれた。

そして、その想いに共感した広島県西区にある蔦屋書店では、本だったノート」を一般発売に先駆けて全国で唯一、独占先行発売する。一つとして同じものが無いこのノートは、同じ志を持った多くの人たちの手によってつくり上げられている。

ノートの拡大画像
(「に」という文字が残り、かつて本だったことを想像させる)

このノートには本だったことがわかる文字のカケラが残されている。ノートとしては邪魔かもしれないその文字のカケラから制作者の本への愛が伝わってきそうだ。

なお、今回紹介したバリューブックスは、オンライン書店でありながら、実店舗やパートナー店舗をはじめ、リアルな場所でも、本と出会う場所を作っている。また、買い取れなかった本の一部を保育園や福祉施設に寄贈する「ブックギフト」や、移動型書店「ブックバス」など、さまざまな活動を通じて、“本が循環する社会”を目指しているとした。

バリューブックスのHP:https://corporate.valuebooks.jp/

コメントを残す