紙の専門商社 竹尾、3つの素材を発売しプラスチック使用量の低減目指す

株式会社竹尾(以下、竹尾)は4月13日、プラスチック使用量の低減に貢献する3つの素材「FSエリプラペーパー」、「パプティック-FS トリンガ」、「MAPKA(マプカ)」の取り扱いを開始すると発表した。

紙の専門商社である竹尾は、紙素材という側面から環境負荷の低減に寄与すべく、「森林認証紙」、「非木材紙」、「古紙・廃棄物を利用した紙」、「ECFパルプ紙」といった紙の開発・販売に長年取り組んできた。

さらに近年、社会構造や価値観が大きく変容するなか、紙の可能性をさらに追求しながらもサスティナブルな社会を実現するために、これまでの印刷メディアとしての適性や意匠性という紙の特性にとどまらない、3つの素材を新たに提案する。

■高密度の厚紙「FSエリプラペーパー」

バージンパルプ100%・蛍光染料不使用の高密度厚紙。近年、プラスチック製の使い捨てカトラリーから、紙製への切替えが多くのシーンで進んでいる。「FSエリプラペーパー」は、代替素材として必要な厚さ・硬さ・強さを、高密度・多層抄きで実現。粉や毛羽立ちが少なく、抜き加工を施す食品用ピックや、紙皿、紙製のスプーン、ナイフ、フォーク、近年需要の多いテイクアウト容器等などに最適だ。また、FSC®森林認証紙でもある。

■石油系化学繊維不使用、フィンランド生まれの「パプティック-FS トリンガ」

布のようにやわらかな風合いを持つ、木材パルプが主原料の新素材。耐久性を備え、プラスチック包材や不織布の代替として活用できる。一般の不織布とは異なり、石油系化学繊維は使用していない。フィンランドの針葉樹林のパルプを主原料としているFSC森林認証紙だ。

■石油化学原料の使用量を削減「MAPKA(マプカ)」

紙をパウダー化し、紙パウダー51%、ポリプロピレン(PP)49%を混成させてできた、低収縮、高剛性、耐熱性が特徴のバイオマス素材。従来のプラスチック素材と同様に、射出成形や押出成形などの加工ができ、製品の製造工程を変更することなく石油化学原料の使用量を削減することが可能だ。

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