凸版印刷、「フレグランス アイデンティティ®」の提供開始!

凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)は2月25日、オリジナルの香りの調香から印刷表現・空間芳香まで、香りのトータルソリューション「FRAGRANCE IDENTITY®(以下 、フレグランス アイデンティティ®)」の提供を、3月1日より開始すると発表した。

このソリューションでは、企業イメージや商品コンセプトに沿って調香したオリジナルの香りと、印刷技術を活用し、芳香性のノベルティやパンフレットなどのプロダクトを制作。オリジナルの香りと、それにつながる記憶で、顧客の感性に訴求するブランド戦略を実現する。

また、このソリューションは学校法人大和学園 京都調理師専門学校と京都製菓製パン技術専門学校(京都府京都市)の食文化ミュージアム「京都・太秦Taiwa Museum(タイワミュージアム)」のフルリニューアルオープン(2022年2月1日)に伴う「Taiwaの香り」で先行採用された。

■開発の背景

日本の市場は近年、コモディティ化が進み、製品やサービスの機能的な価値のみで差別化することが難しくなってきている。このような中、凸版印刷は製品やサービスの機能的な価値だけでなく感性的な価値を訴求し、ヒトの「嗅覚へのアプローチ」という新しい視点で差別化を図る香りのトータルソリューション「フレグランス アイデンティティ®」を開発。

さらに、凸版印刷とグループ会社である株式会社トッパンインフォメディアは、これまで培ってきた印刷ノウハウを活用し、オリジナルの香りを印刷表現した芳香性のノベルティやパンフレット、芳香機など、各種アイテムの提供を可能とした。五感(視・聴・嗅・味・触)の中で嗅覚は最も本能的な感覚であり、記憶を司る海馬と直接つながっている。特定のにおいが、それに結びつく記憶や感情を呼び起こす現象は、プルースト効果と呼ばれ、香りを嗅ぐことで昔の記憶や感情が蘇るなど、私たちの記憶は香りと深くつながっていく。企業が自社ブランドを語るための施策や、製品やサービスのアピールに、「香り」を活用した顧客体験を提供することで、「香り」につながる記憶が顧客の感性に訴求するブランド戦略を実現することが可能だ。

■「フレグランス アイデンティティ®」の特徴

採用事例 左:フィルムを剥がして香る「コスメルパック®」(※)を使用したポストカード
右:空間芳香を採用した「Taiwa Museum」の入り口のカウンター
※太成二葉産業株式会社の登録商標。



(1)コンセプトを設定し、オリジナルの香りをデザイン
企業イメージや商品コンセプトだけでなく、地域や土地柄などの抽象的なテーマをイメージした香りをデザインし、用途に合わせたオリジナルの香りづくり(調香)が可能。

(2)ノベルティやパンフレットなど各種プロダクトや空間芳香の展開が可能
用途に合わせて、香料印刷やシール加工などの技術を活用し、サシェ(香り袋)、名刺、タグなど各種プロダクトへの展開が可能だ。また、店舗やオフィスエントランス、会議室などの空間をほのかに香らせる空間芳香にも対応。

(3)「嗅覚×視覚」でより深い顧客体験を実現
コンセプトやテーマに合わせたプロダクトのデザイン制作により、オリジナルの香りをより際立たせることが可能。「嗅覚×視覚」によるアプローチで、より深い顧客体験を実現する。

なお、凸版印刷は今後「フレグランス アイデンティティ®」の提供を通じ、関連受注を含め2025年度までに1億円の売り上げを目指すとした。

トッパン「フレグランス アイデンティティ®」サービスサイト
https://solution.toppan.co.jp/creative/service/fragranceidentity.html

コメントを残す