模倣品対策サービスで協業開始 凸版印刷とGMOブランドセキュリティ、全方位的なブランド侵害対策を目指す

凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)とGMOインターネットグループでブランドセキュリティサービスを提供するGMOブランドセキュリティ株式会社(以下、GMOブランドセキュリティ)は4月21日、2023年4月からブランドや商品の模倣品対策における協業を開始した。

今回の協業により、GMOブランドセキュリティが提供しているインターネット上で販売されるブランド侵害に対応するウェブブランドセキュリティサービスと、凸版印刷が提供している商品本体のブランド保護を目的としたホログラムやクラウド型真贋判定サービスなどの連携を開始。これにより、ブランドや商品そのものに対し、インターネット上のモニタリングから流通後の物理的な対策まで、全方位的な対応を可能とする模倣品対策サービスの提供を目指す。

■全方位的なブランド侵害対策

偽造、模倣品をはじめとする知的財産侵害物品の流通は増加を続けており、全世界で4兆6,800億ドル(約515兆円)に達したと言われている。近年では、インターネットを介した偽造、模倣品の流通への対処が、企業にとっての深刻な課題だ。

このため、売り上げやブランドの価値を守るために、オフラインの物理的な対策だけでなく、オンラインでの模倣品対策を含めた全方位的なブランド侵害対策が必要となっている。

今回、凸版印刷とGMOブランドセキュリティは両社が持つサービス・ノウハウを連携することで、オンラインからオフラインまで全方位的なブランド保護を実現する模倣品対策サービスの提供をする。

※財務省広報誌「ファイナンス」令和2年5月号
「特集:令和4年には世界経済への悪影響は515兆円にも 知的財産侵害物品を水際で止める税関の取組み」
https://www.mof.go.jp/public_relations/finance/202005/202005c.html

■総合的な模倣品対策サービス提供体制の構築と新サービスの開発推進

GMOブランドセキュリティは、ブランドに対する脅威やリスクを可視化し、ブランド保護のための商標・ドメインネーム取得代行や管理支援、ウェブ監視、侵害対策等のサービスを展開。また、ウェブブランドセキュリティの一環として、模倣品に特化した監視、侵害対策サービスを行う「ブランドモニタリングサービス」の提供も行う。

加えて、凸版印刷は長年培ってきた製造技術を生かし、様々なホログラムの提供や「ID-NEX®真贋判定サービス」など、商品自体に模倣品防止・真贋判定機能を付加するサービスを展開してきた。

これらのサービスを連携することで、オンラインからオフラインにかけた全方位的な模倣品対策サービスの提供体制を両社で構築していく。また、両社のサービスから取得できるデータを掛け合わせ、オンラインからオフラインまで模倣品の発生状況を総合的に可視化し、模倣品の被害規模の推定や対策に寄与するサービスの開発を目指す。

※「ID-NEX®」紹介サイト:https://solution.toppan.co.jp/secure/service/id_nex_shinganhantei.html

■今後について

凸版印刷とGMOブランドセキュリティは、2023年4月から総合的な模倣品対策のサービス提供に向けた連携を行っている。今後は、模倣品対策セミナーの共催などによる知識共有・啓蒙活動や、新たな模倣品対策サービスの開発・提供などを通じて、商品を販売・購入する両者にとって安全・安心な社会の実現に貢献していく。

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